大好きないもとようこ先生の絵本を読んで久々に頭がぐわわわーんとなった話
書店に立ち寄った時の事です。
Twitterで、
「書店に平積みになっているからといって、〝良い絵本”とは限らない」
と話題になっていたことを思い出しました。
ちょっと絵本コーナーを見てみよう。
よく目立つ場所ではなく、少し離れたところに平積みになっている絵本に目が留まりました。
だいすきな「いもとようこ」さんの絵本でした。
いもとようこ先生の絵本には中学生の頃に図書館で出会いました。
それ以前にもきっと読んだことがあったたと思うのですが、絵本コーナーで「これはかわいくて面白い」と読み漁ったのはその時が初めてです。
当時美術部だった私はポスター制作のヒントを絵本から探すことが多かったです。
分かりやすくて色鮮やかで、夢がある。
絵本の世界は私の好きなものが沢山詰まっていました。
いもとようこ先生にそんなときに出会って『絵本の先生』というよりは『素敵な作品を作る先生』として尊敬しています。
どうやら先生の新しい絵本が出たらしい。
平積みの絵本を見に来ていなかったら知らずに帰るところでした。
「きつねのがっこう」
タイトルは「きつねのがっこう」
人間の男の子がスマホを落としてしまったところから話がはじまります。
気付くときつねになっていた男の子。
きつねの子供に急かされて、着いた先はきつねたちの学校。
そこで、先生が特別授業を始めます。
スマホを取り出して「なんだか わかる人」
きつねの子供たちは「最近 人間が よく持っているもの」と答えます
きつねの先生はスマホについてきつねの子供たちに説明します。
それで、きつねの子供たちは口々に思ったことを発言しだします。
きつねになった男の子は何も言えなくて…。
あまり内容を話してしまうと実際に読んだときにつまらなくなるのでこの辺にしておきますが、
きつねたちのやりとりに、
読み進めて行けば行くほど胸がきゅーっとし出した私。
だってそこには私がスマホにかじりついている姿が浮かんできたから…
すぐに、この絵本欲しいな、と買い物かごに入れました。
でも、これを読み聞かせる自分の姿を想像してみたら滑稽に思えて。
でもよくよく考えてみると、
これは子供たちに読み聞かせできないぞ、と。
だって、自分の事を棚に上げて、「スマホのやりすぎはだめよ」なんて言えません。
まっすぐなきつねの子供たちの目に、ちゃぼちゃんとどさもんの目が重なります。
もっともなきつねの先生の言葉に、じぃじとばぁばの声が重なります。
これを子供たちに読む前に。
リビングでスマホを触る回数をもっと減らそう。
ちゃぼちゃんとどさもんと、ゆったり過ごす時間を大切にしよう。
でかけ先ではスマホを触らないでいられる私ですが、
どうしてもリビングで椅子に座って、お茶タイムをしていると手がスマホに伸びてしまいます。
癖になってるんですよね。
「きつねのがっこう」を読んであげられる私になりたいです。
それまで、この絵本はちょっとだけ眠らせておこうと思います。
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ちゃぼちゃん(年長5歳男の子)
どさもん(おしゃまな3歳女の子)
ちゃぼパパ
ちゃぼママ
じぃじ
ばぁば
我が家はみんなで6人家族