私の実の妹に、ちゃぼが産まれた時のお祝いで貰った絵本です。
いもとようこさんの絵はとてもあたたかで、中学の頃からファンです。
「いつもいっしょに」は、ちゃぼは長いこと振り向きもしませんでした。
内容が深く、どちらかというと大人向きだからなのでしょうか。
しかし、どさもんは違います。
一歳になる前から、好んでこの絵本を見たがったのです。
なぜだろう、どさもんが女の子だから?
二歳の今でもよく読みますが、うさぎやくまが泣くシーンでは
「泣いちゃったね」
と、ちゃんと理解しているようです。
どさもんは最後まで静かにお話しを聞いて、背表紙のドーナツを食べているうさぎとくまを見て、いつもニッコリ笑います。
仲良しで良かったね、と私に言いたいのでしょうか。
それとも、
ドーナツ美味しそうね、と言いたいのでしょうか。
私はこの絵本を読むと、毎回喉の辺りが熱くなってしまいます。
泣きそうになります。
"ぼくのこと、すき?きらい?なんとかいってよ!
ぼくは、ぼくは、きみがいればそれだけでよかったのに…。"
グサッと刺さります。
くまは、うさぎに美味しいご飯を作ることが、はじめはとっても嬉しくて楽しかったのに、いつしか《してあげたことへの見返り》を求めてしまう。
大人の心に訴えかける絵本だなと思いませんか?
新妻だった時の気持ち
新ママだった時の気持ち
そして、今の私の気持ち。
無償の愛とは、
家族とは、
夫婦とは、
恋人とは…。
そんな風に、ぐるぐると考えてしまいます。